[完]俺様くんがスキなんです!!
「怒ってないの?」
「何かされると思った?」
「うん……キスされるかと……」
「何?されたいの?」
「ち、違う!!」
「冗談に決まってんだろ、バカじゃね?」

そんなバカにしなくてもいいのに……。

「何ふてくされてんだよ?」
「別にふてくされてないし」
「ったく……ホントバカな奴」

そう言って風麻は私の頭をポンポンと撫でる。

っ……ずるいよ……

そんなことされたら私許しちゃうじゃん……

「ホントのバカはどっちよ?」

風磨の顔を見てベーッと舌を見せる。

「は?勉強教えてやってんのにバカだと?」

私のほっぺたを掴んで伸ばしてくる。

「痛ーい!!だってわりゅいのはひゅーまだみょん(だって悪いのは風磨だもん)!!」
「何で俺が悪いんだよ!?」
「ひみちゅー」
「は?意味わかんねーんだけど」
「キャ!!」

風磨はグイッと私を持ち上げた。
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