[完]俺様くんがスキなんです!!
「腹減らねーの?」
「うん、留衣と食べてきちゃった」
「ふーん……」

俺は腹減ってんのに……

「あ!!りんご飴!!」

美紅が俺の手を離して走り出した。

「ちょ、おい!!」

美紅を追いかけた先はりんご飴の屋台。

「うわー……美味しそー……」

美紅が目を光らせて見つめている。

たしかに旨そうなりんご飴だ……

「美紅食いてーの?」
「んー……食べたいけど「すいませんこれ2つ下さい」

美紅の言葉を遮ってりんご飴のおっさんに頼んだ。

「え!?風磨?」
「食いたいんだろ?」
「でも……2つも……」
「1つは俺が食うんだよ」
「でも……お金……」

何だか美紅は気に入らないみたいだ。

「へい!!お待ち!!」

おっさんがりんご飴を2つくれた。

「俺が食わせたいんだよ、旨そうだし」

俺は美紅にりんご飴を渡した。

「ありがと……」

そう言って美紅はりんご飴を口に入れた。



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