いつも同じ空の下で
「ジュリ、目を閉じて」
抱きついたままの私の耳元でヨシキがそう囁く
その言葉に、そっと目を閉じた
すると、私の首元に何かが当たるのを感じた
ドキドキとワクワクした気持ちが高ぶって、思わず笑みが溺れる
「目を開けて」
そう言われたと同時に目を開けて、そっと首元を見た
「わぁ!! 可愛い」
見下ろした首元には、ハートの形を模ったシルバーのネックレスが輝いていた
よく見ると、ハートの型の沿ってピンクの小さなダイヤが埋め込まれていた
「ジュリのイメージにピッタリだと思って」
少し照れくさそうに笑うヨシキ
その姿に笑みが零れる
「嬉しい!! こんな素敵なプレゼント初めて!!」
嬉しさのあまり、ヨシキの胸に飛び込んだ
その瞬間、抱き留める様にヨシキが私の背中に腕を回して、スッポリと私を包み込んだ
温かい胸に包まれながら、小さく口を開く
「私もヨシキにプレゼントがあるの」