いつも同じ空の下で
からっぽ
ヨシキに別れを告げた私は、ダムが決壊した様に泣いた
周りの目なんて気にせず、子供みたいに大声を出して
もう、ヨシキは私の名前を呼んでくれない
彼の目に、私はもう映らない
「ジュリッ!!」
しばらくして、遠くからユウキとアヤカの声がした
俯いていた顔を上げると、バタバタとこちらに向かってくる2人の姿が見えた
きっと急に走り出した私を心配して、追いかけてきてくれたんだ
「どうしたの? 大丈夫?」
子供の様に泣く私を見て、アヤカがギュッと抱きしめてきた
温かいアヤカの胸に抱かれて、再び涙が流れる
「ジュリ。とりあえず私の家に行こう」
ただ事じゃない私の様子を見て、ユウキが優しく私の顏を覗き込んで、そう言った
その姿に私はコクンと頷いて、アヤカの手を借りてゆっくり立ち上がった
眩暈がする