いつも同じ空の下で

またここから



ヨシキと再び恋人に戻った私の生活は、まるで色を取り戻したかの様に輝いていた

いつもなんとも思っていなかった事が、ウキウキして楽しくって仕方がない



通学路も

道に咲いている花も

教室も

空も

真っ赤に染まる夕日も


すべてがキラキラと輝いている






ユウキやアヤカも自分の事の様に喜んでくれた

なんでもユウキとアヤカは、青凌の文化祭のあの日に声を掛けてきたバスケ部の男の子から、後日会って話を聞いたのだとか




「ヨシキ、別れてから毎日ずっと元気がなくて、ジュリの事ばっかり考えてたんだって。あまりにも落ち込んでるヨシキを見て、いてもたってもいれなかったみたいよ」


ふふっと笑いながら話すユウキ



「ジュリの心が分からなかったから、掻き乱すのはよくないと思って、黙ってたんだ。てっきり星野さんと付き合うと思ってたしね」


申し訳なさそうに話しているアヤカ




――星野さん・・


あの日、星野さんから告白された事は2人には言っていない



星野さんはというと、元々ポーカーフェイスだったから、特にバイト先で周りから何か言われる様な事はなかったけど

前の様に、気さくに話しかけてはくれなくなった

もちろん、メールもこなくなった

分かっていた事だけど、なんだか淋しい・・






「本当良かったね。また付き合えて」



そう言って、私の頭をポンポンと優しく叩くユウキ


きっと2人にも、沢山迷惑とか心配かけただろうな

これから先、2人に何かあったら全力で助けるからね




そう心に誓った



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