いつも同じ空の下で


止まる事のない涙が、ポタポタと床に落ちていく


抱きしめる様に胸に抱えた指輪

ヨシキがいなくなっても尚、私は彼に愛されていると知る




「ヨシキはジュリちゃんに出会えて幸せだった。生きていても心から愛する人に出会えない人もいる」



肩を震わせて泣く私の背中に、そっと手を乗せて、囁く様に話すお父さん

ゆっくりと顔を上げると、綺麗な瞳には涙が溜まっていた



「でも、ヨシキは出会えた。自分の幸せよりも大切に思える人に。それはあの子の人生を輝かせたに違いない。そう思えたのは、ジュリちゃんのおかげだ。ありがとう」




その言葉を聞いて、思う



ヨシキは幸せだったのだろうか?


私はヨシキに幸せをもらってばかりだった

そう思うと、悔いてならない





ヨシキと、もっといろんな所に行きたかった

もっと、いろんなモノを見たかった

いろんな話がしたかった





まだまだ私達は始まったばかりだった

これから幸せになる所だった




どうしてヨシキだったの?

そう思ってしまう


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