anjel








「俺だって人間だから、普通に疲れるし、

 もうやめたいって思ったよ?

 ……幸望ちゃんと一緒。」


優しく、全てを包み込むような笑顔。


みっくん先輩の、その笑顔。


私は、何回、その笑顔に救われたんだろう。


「それでも瑞希は自分の目指す学祭をつくりたかったから、

 いつも笑顔で頑張ってたんだよ?幸望りん」


「自分の目指す、学祭……?」


「そう。

 でも、それを言うと、また幸望りんマネするだろ?」


「幸望ちゃんは、瑞希をリスペクトしすぎかな。

 まあ、憧れる理由も分からなくないけど」


「……瑞希は瑞希、幸望は幸望。

 無理に瑞希になる必要は、ないんじゃないか?」


「そうだよ、幸望ちゃん。

 無理に俺みたいにやる必要はないんだよ?

 幸望ちゃんは幸望ちゃんが目指すような、

 そんな学祭をつくるために何をすればいいのか、

 考えて行動するんだ。」


私の、目指す学祭。


私は団長になって、何を目指してるの?


優勝?


達成感?


……ううん。違う。


私は、私が目指しているのは………








 
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