anjel








考えただけで、体が震える。


もう……やだよ………


ぎゅっと携帯を握りしめ、視界が歪んだその時。


「よしよし」


頭に暖かく大きな手がのっかる。


「俺が送って行くよ」


顔を上げると、優しく微笑むみっくん。


「俺も行くよ」


「俺も〜♪」


「…俺も」


そして、いつも元気をくれる笑顔の先輩たちが見えた。


「で、でも…」


先輩たちの帰る方向と逆なんじゃ…


「幸望ちゃんの家、ここから近いって前に言ってたよね?」


「あ、はい…」


「じゃあ、問題はないじゃん」


帰り道に幸望ちゃんの家に寄るだけなんだから、とみっくんは言う。


ああ、なんでこの人はこんなに優しいんだろう。


ううん、みっくんだけじゃない。


ここにいる、四人の先輩たちは、


どうしてこんなに優しいの……?








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