今日からトップ!?
「頼っ!」
アジトから帰ろうとしたら、
侑哉くんに話しかけられる。
「送ってってい?」
「え、うん?」
暗い道を二人で並んで歩く。
「侑哉くん、メガネ買わないの?」
侑哉くんは、白野江さんとの一件の時、投げ捨ててメガネを壊したので、今はメガネをしていない。
「ん?
もうコンタクトにしたんだ。
僕目大きいから、そっちのが可愛いでしょ?」
・・・ん?
なんだ、そのキャラ。
そう、メガネをとった侑哉くんはとても、甘えん坊キャラになるらしい。
「僕ね、頭いいでしょ?」
おっと、またまたいきなりどうした。
あなたの頭の良さは分かってますとも。
「頭良いから・・・
いじめられてた。」
「え・・・」
侑哉くん・・・?
「あるじゃん、なんか・・・
皆と違う奴は標的にされる的な、そんなやつ。
まぁ、僕は力もあるほうだから、そんな奴ら、すぐにやり返すこともできた。
けれど、そんな低レベルなの殴るなんて、僕のプライドが許さなかった。」
侑哉くんらしい。
「で、いつものように公園で殴られてた。
僕は、早く終わらないかな、帰って昨日買った数学の問題解きたいなぁとか、考えながら殴られてた。」
・・・うん、侑哉くんらしい。
「その時、いきなり、いじめっ子たちの体が止まった。
何かに恐れてんだ。
いじめっ子たちの視線の先にいたのが、白野江だった。
群れてないと何もできない弱虫たちは、一目散に逃げたよね。
で、残った僕に、あいつが言った。
殴らなくても、頭で考えたら、勝てるでしょうってね。」
「侑哉くんは、いじめっ子たちにやり返したの?」
「ううん。
ってか、次の日から奴らは怖がって僕らに近づかなかった。
不良グループと繋がってんだってね。」
「それでBRAINに・・・」
「結局そこでも、うまく利用されただけだったけどねー。」
侑哉くんは、空を見ながら言う。
空には星が輝いていて・・・
「でも、いじめられっ子だった僕を、いじめられっ子じゃなくしてくれたのは、白野江。
それに、白野江がBRAINに誘ってくれなかったら、きっと僕はいじめられたままで、
ノブと出会うこともなかったし。
ACEのメンバーになることもなかった。
結局、嫌いだけど・・・嫌いだけど、
感謝はしてる。」
「・・・」
私は侑哉くんを抱きしめる。