夢の中で君に恋する(仮)タイトル募集中
ふたりとも幸せそうに。
はにかみながら。

キスしてる。

どうしよう。
なんで見ちゃったんだろ。
哲平がキスしてるとこなんて・・・
見たくなかったよ。




その日は泣いた。
家に帰ってから、すぐに布団に
潜り込んで、ただずっと・・ずっと泣いたんだ。




そうして深い眠りにおちた。


「-ん!」
「-い、りん!」
「りーーんーーー!」

え、もう朝?
またお母さんかな?

いや違う。
この声、男の人の声だ。

んじゃあ、夢か。


-夢の中-

そう思い声のする方を見る。

え、哲平?
違う、よく見ると。

そこにいた男の子は、多分同じ年くらい。

いやでも本当に、にてるなぁ哲平に。

哲平は、髪の毛が少し茶色っぽい。
染めてるとかじゃなく、色素が薄い感じ。
サッカー部だからこんがり日焼けしてて。
それがまた似合ってて、かっこよくって。

でもそこにいた男の子は、
髪の毛は黒。肌はしろい。
正反対に見えるかもしれない。
でも、顔のパーツは全く一緒。

あっこの人。
最近私の夢にでてくる人だ!

今まで顔とかよく見えなかったけど、雰囲気でこの人だって分かった。

あはは、夢でまで哲平見ちゃうとかかなりの重症じゃん私。

「おい、りん。」

もー、どうせ夢だしいっか。開き直っちゃお。

「おー哲平じゃん、どしたの?」


「え、おれ哲平じゃないんだけど。」

「んじゃーなんて名前なの?」






「俺は-ーー」
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