【短】君から伝わる体温
ぎゅーって抱きついても、良いんだよね
そんな幸せに浸りながら、なんだか必死
だった北見くんも可愛くて、やっぱりイ
ケメンで。
クスッと笑いながら、意識が途絶えた。
「───起きたのか」
ぱち、と瞼を開けば、目の前に映ったの
は、北見くんの顔で。
あれ……。
「まだ夢?」
「や、現実。」
ゲンジツ……現実!?
やっとのことで、さっきのお姫様抱っこ
もなにもかもが現実だと気付いて、私は
飛び起きた───のではなく。