【短】君から伝わる体温
布団を頭から被って潜った。
「おい。何故隠れる」
「ききき、北見くんに見せる顔がないで
す!」
「は?」
「助けてもらったり、お姫様抱っこなん
てしてもらったり……重かったですね!
怒ってますよねごめんなさい!」
別に自分が太ってるとは思わないけど、
なにせ身長が160をフツーに越えてる
。
いくら北見くんが私より20センチくら
い高いからといっても、相当重かったは
ず。
「……怒ってる」
わあぁ、やっぱり!
「でも、それはお前を抱っこしたから、
とかじゃない」
え……じゃあ、あれか?
私が夢だと思ってしがみついたから!?