銀色の蝶の香り
転校生
桜が満開を終え、緑色に色づいた季節の頃。


引っ越したからその学校にきた。


いや、その学校に入るための口実に引っ越した。


「香織、この学校入って貰うから。」
と突然その学校のパンフレットを見せながら言う父。


「はっ!?何でっ!?」
と私。


「いや、もう決定事項。」


「はぁ!?」



理由が無きゃ入らないと言った私に




父は、
「じゃあ引っ越すか☆」



と言うことで、私はこの学校…西成高校に無事に転校生としてやってきた。







ここは暴走族の長や暴力団やヤクザの関係者等々…




とにかくヤバい奴がゴロゴロいる学校だ。



そんな中に私を放り込んだ父がよくわからなかった。



私の家はヤクザでも暴力団でも暴走族の関係者でもない。



至って普通。




これから私、どうなるの?───
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