銀色の蝶の香り
赤い鬼鹿

No.3


シロガネのヒメ……?

「オレはいいよ?かおりんなら大賛成。」

「俺も同感。」


「なに、それ……」

いやな予感しかない……







「知りたい?」
ニコリと鹿文君。




あ、なんか面倒くさいことに巻き込まれる気がする……




「いや、知りたくない…」





「いや雅が"姫"って言ったから知る必要があるよ、香織ちゃん。」
ニコリと猪崎君。




「そうだな~学校いてもつまんないし、あそこ行く?」

「まって行かない」



「まぁあそこに行く方が銀について説明出来るもんな。」

「行かないってば」



「行くか。」



「ラジャ!」
「だな。」



だめだ逃げよう!


なんかものすごくめんどくさい事に巻き込まれる!
…予感がする!





そっと、教室から出ようとすると、



「「「お前(かおりん)(香織ちゃん)何処行くんだよ?」」」






ふっと鼻で笑い、屈託のない笑顔、不気味に笑う微笑み。


どれも顔とは裏腹に言葉にトゲっぽい物が混ざってる。





逃げられない─────そう、思った。



< 11 / 15 >

この作品をシェア

pagetop