銀色の蝶の香り

迎えられた場所


キーンコーンカーンコーン♪

1時限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。



…なんだここ…授業になってない…



授業中なのにバットを振り回したり喋ったりゲームしたり何か食べたり……


先生の声はかろうじて聞こえたけどほかの皆は遊んでばかり…





予想は出来てたけども…ここまでとは…




あ、呼び出し食らってたんだった。理事長室いかなきゃ…



そう思い、立ち上がった私に男子が立ちふさがる。

「香織チャン。勉強なんてしてたら頭腐っちゃうよ~。
俺らと遊ぼー?」

頭悪そうな奴が話しかけてくる。


「コイツの言う事なんて無視しとけ、コイツヤバいから。
そんな事よりトランプしよ~。」

少しまともだけどトランプって…



「てめーは黙ってろ。うっせぇんだよ。」



「ああ゙?オメェこそ黙ってろよ。」




…うざ。



「…うざ。」
私の心を読みとったかのように隣の席の雅が口を開く。




しん…




「余所でやれよ。近くでそうゆうのやられると、ウザイ。」



「そ、そうか…」「お、おう…」


雅の鋭い視線に圧倒された2人は私から離れた。




助けてくれた…のか…???

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