銀色の蝶の香り
鹿文君は何か言いにくそうに頭をかいている。


ふーん…どうやらこの銀髪がこのクラスで一番強いって感じかな…


「この人は蝶野雅(チョウノマサ)仲良くしてあげて?」
と、猪崎君。


「うん…じゃあ雅君…って呼んで良い?」


ギロッ─

「?」


えーっ…と…なんかまずいこといったか…?


てかまたガン見かこの銀髪。

「雅!!」


「ん!?」


「雅って呼んだげて!?」
慌てたように鹿文君が言う。


「う、うん。じゃあ雅、よろしく。」


そうゆうと雅はフイっと目を背けた。


チッ…なんだこいつ…いちいちムカつくな…


「朝!礼!中!」


「…血圧あがるぞ池チャン。」


「上げてんの誰だよ…あと池チャンじゃない。」



「それと、保田。1時限目の後で理事長室な。」


「え、あ、はい。」



"あれれ~香織チャン何したの~?"
"初日早々呼び出し食らうとかやるな!香織チャン!"


クラスの男子の冷やかしが飛ぶ。



うるさ…

でも何かしたっけ…ちょっと不安…

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