.゚*Milky Way*゚.
そのままぼんやりと叶斗くんを見つめていると、突然叶斗くんが振り向いた。


えっ!何…?
どういうこと…!?

あまりにも突然な出来事に、胸がドキンと跳ね、バクバクと暴れ出す。

叶斗くんとばっちり目と目が合っている。

どうしよう…どうしたら…。


「星川さん、先生が呼んでるよ」

「えっ…?」

叶斗くんの言葉で、初めて先生に視線を向ける。


すると先生は怒ったような、難しい顔をしていた。

…恐る恐るまわりを見ると、クラスみんなの視線が私に向いていた。

嘘…!


「星川!何度呼んだらわかるんだ!授業中にぼんやりするんじゃない!」

「す、すみませんっ…」

慌てて立ち上がり、先生に謝った。

……最悪だ。


「この問題の答えは?」

「…え?」

全く話を聞いてなかったし、まだ問題を解いてすらいない。

わかるわけがない…。


「…えっと、その……わかりません」

「もういい、座れ」

「はい…」

恥ずかしい…。
叶斗くんの前で、こんな…。


星川夕芽(ほしかわゆめ)。
高校2年生。
新しいクラスになって…初めて恥をかいた。
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