.゚*Milky Way*゚.
「おほほ。でも…ほんとに今日は夕芽ちゃん、朝からあまり元気がないように見えますわ」

「…聖愛ちゃん」

やっぱり、聖愛ちゃんは全てお見通し。私の様子がおかしいのに、とっくに気付いてたんだ。

ほんと、聖愛ちゃんには敵わないなぁ…。


「体調が優れないのですか…?」

「…そういうわけじゃないんだけどね。でも、最近ちょっと疲れやすい…かも?」

と、聖愛ちゃんの表情が曇るのがわかった。


「あっ…でもそんなじゃないよ。ほんと少しで」

「夕芽ちゃん、どうかご無理だけはなさらないで下さいっ!なんなら保健室に行ってお休みになられたほうが…」

「えっ…!そんな大袈裟だよ!大丈夫!今は具合悪くないし!」

「ほんとにほんとですか?」

うんっ!と、元気よく答えるはずだった。


だけど、視界に入る叶斗くんの笑顔に、なぜか言葉が出なくなった。

クラスメイトの女の子に向けられる、叶斗くんの笑顔。

とてもとても、楽しそうな笑顔。

さっきまで我慢していた泣きそうな想いが、一気に込み上げる。
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