透明な君
本当に驚きだった。


サツキと2人きりになれるなんて。


僕は日誌をつけていた。サツキは机に突っ伏して寝ていた。


今日の最後の授業の時からずっと爆睡している。

起こすのがなんだかもったいない気がしたし

あんまりにも気持ちよさそうに寝ていたので


そのままにしていた。


密かに物語のように寝言で僕の名前を呼んでくれないかと期待までしていた。

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