透明な君
「…ホントみんな心配した。俺だけじゃない。みんなだ」
「うん…。ごめん…」
「大丈夫なのか?」
ズキッとした。
きた。この問いかけが…。
「大丈夫…」
ゆっくりと…
親友にウソをつく。
「そっか………」
ごめん。サトル…
ごめん。ごめん。ごめん。
そして…ありがとう…。
「もぉホンキ会えないと思ってたんだからなっ!!家に行っても会えねーし。電話してもメールしてもシカトだしぃ」
首を左右にふりながら
イヤミったらしく言うサトル。
僕は笑って
右手でごめん。の形をつくった。