透明な君


時計の針が進むにつれて次々と生徒がやってきた。



僕の顔を見て
おおっ!!と声をあげる。


元気だせよ。
心配したぞ。
気晴らしつきあうから。ムリすんなよ。


大丈夫か?───…



みんな
ホントにごめん。
心配かけて、迷惑かけて。


少し目が潤んだ。

サツキがいなくなってからホントに僕は泣き虫になったな…。



もし
サツキが今の僕を見ていたとしたら


どんなふうに思っているのだろう…。


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