トワイライト
  ベッドに横になりながら
「はい」
  と静かに答えた。




「では始めますね」
 と言って看護師は、有の体と手足のベルトをガチャリと締め、そして有は軽く目を閉じた。




  そして全てのセッテングが済むと治子と看護師そして医師の三人は、部屋の外に出た。やがて一面ガラス張りの部屋の外から有の姿を確認すると、医師は機械のスイッチを入れた。すると強い電気の衝撃が有の体全体にかかり、一瞬有の体がのけ反(ぞ)ったかと思うと、やがてまるでプラズマのような鈍い光に、有の体全体が覆(おお)われて有はそのまま気を失った。




  ほどなくして機械のタイマーが切れ、機械が静かに止まった。なので看護師が有の体と手足を固定していたベルトを素早く外し、ストレッチャーに有を乗せて病室へと運んだ。
< 158 / 321 >

この作品をシェア

pagetop