トワイライト
  無論そうしたところで空しい気持ちになる事など、はなから理子には解っていた。けれど何も知らず瞳子に寄り添っている崇晃を見ていたら、過去に自分に対して行った妻の罪を崇晃にも共有して欲しいと言う強い思いが、その時理子の心の中でより強く作用したのだ……。




「それよりか理子さん、今の話は本当なのかい?有さんと美有さんは、瞳子が差し向けた男性との子供だと言う事は?」
  と、崇晃は理子に聞いた。




「ええ。本当よ。美有と有は、紛れもなくあなたの妻である瞳子さんが私をある男性に襲わせて、その結果運悪く生まれてしまった子供よ」
  と理子はきっぱりと言いきった。





「そう……」
  と瞳子は短く呟くと深く首をうなだれた。
< 235 / 321 >

この作品をシェア

pagetop