トワイライト
  だからこんな時にこそ今まで自分を大切に育ててくれた養両親(おや)に有は是非とも恩返しがしたいと思って大雅との結婚話を快諾したのだ。でもって実際に大雅に会ってみるととても誠実で真面目な男性だったので、有は次第に大雅に惹かれていったのである。




  ――――――『良かったのよね私。これで……』と有は遠ざかる船を見つめながら、隼人と萌に向かってそう心の中でそっと呟いた。――――――
< 244 / 321 >

この作品をシェア

pagetop