【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
祐輝は紙袋を瑞希に手渡すと


「俺からのプレゼント!気に入ってもらえると嬉しいんだけど…」


「えっ!何~」


可愛いピンク色の包装紙に包まれた箱を開けると、時計が出てきた。


「可愛い~!」


「つけてあげようか」


「うん…」


左手首に、祐輝は時計をつけてあげた。


「瑞希と俺の時間を刻む時計…今日からの二人の時を刻む…」


「ありがとう…とっても嬉しい~」


「良かった~ねぇ瑞希、退院したら、一番何がしたい?」


「あのね…やっぱり言わない」


「どうして?言ってくれないとわからないよ」


「だって…ちょっと恥ずかしいことだし…」


「ん?」


「あのね…祐輝に抱かれてみたい。祐輝と触れあった、あの日みたいに、優しく抱いてほしい…」
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