【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「柴崎…柴崎…」


「えっ…あっはい!」


「どうした、何かあったのか?」


「すみません店長…父親が倒れて危ないらしく…休暇頂いても大丈夫でしょうか…」


「そうかぁ…でも今君に抜けられると困るな~」


いつもは優しく接してくれる店長だったが、成績の落ち込みを、上から言われたらしく、ここ2日ほど、ピリピリしていた。


「君は会社の成果よりも、父親の安否が大事かい?」


普通じゃ考えられない問いが返ってきた…サラリーマンとして、あり得る問いだが…


「すみません…私は父親の安否が気になります…」


「わかった。行きなさい…ただ、上司命令に逆らうということは、どういうことだかわかるね…」


すぐに返事ができなかったが、仕方なかった。


「わかりました…」


「橋本君ちょっと~」
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