【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「柴崎、引き続きだけはやっていけ。橋本にこの仕事は任せる。君には降りてもらうからそのつもりで…」


「わかりました」


橋本に引き続きを終わると、昼休み前に、祐輝は会社を出た。


胸が苦しかった。


泣き出したい気持ちだった…


今までどれだけ会社に貢献してきても、成績が残せなければ、落とされる。


仕事を降ろされるだけではないはず。


上司命令に逆らうということは、完全に飛ばされる…


でも、もうそれも良かった。


なんだか疲れていて、何もかも投げ出して、瑞希とのんびり田舎街で暮らすのもいいかもしれない…そう思っていた。


昨日瑞希に、大きな仕事を任されて忙しくなることを伝えたばかりなのに、父親のことを話したらなんていうだろう…


瑞希を置いて行くのも考えてしまう…
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