【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「祐輝…先にお父さんの所に行ってきて~」


「わかった…ここから歩いて3分ほどの所だから、2時間の間に戻ってくるからね」


「うん…」


今日初めて出会うことになった中舘医師。


この先瑞希の担当医になる…


瑞希の命を最後まで諦めずに、力をつくしてくれた中舘医師…


彼との出会いが、二人に幸せな日々を与えてくれたと言っても過言ではない…


「柴崎さん、大丈夫ですよ。ここの病院は、相原さんが入院している向こうと違って、入院患者も少ないですから、確実に相原さんのお世話できますからね…なんて言ったら、院長に怒られますね~」


「行ってきて祐輝…」


「うん…行ってくるよ」


病院を出ると、晴香の実家の傍だったのもあり、見慣れた風景が広がって、懐かしく感じる。
< 139 / 279 >

この作品をシェア

pagetop