【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「瑞希さんと色々話したいんだけど…今はお父さんのことで頭がいっぱいで…本当にごめんなさいね…」


「祐輝さんと一緒に私も傍にいます。だから…お母様も私にできることがあったら言って下さいね…」


「ありがとう…瑞希さん…お若いから、瑞希ちゃんて呼んでいいかしら~私のことも、お母さんでいいわよ~」


「はい…お母さん」


晴香の母と祐輝は二人の会話を、微笑ましく見ていた。


これで父親の病状が良い方向に向かってくれたらいいのに…


しばらくの沈黙の中、皆が同じことを思っていた。


母親達が病室に戻ると父親の部屋に医師が駆けつけた。


祐輝と瑞希は驚いて病室に駆けつけると、母親が叫んでいる。


「お父さん!お父さん!」


驚いて入ってきた二人に、晴香の母は


「お父さんが目を開けたのよ!祐輝さん!」


と興奮した様子で伝える。


「父さん!祐輝だよ!わかるかい!」


「お父様…」
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