【続編】スパイシーな彼～彼女が生きた証愛した瞬間

朝になるまで、祐輝は瑞希の傍で仮眠を取っていた。


医師の配慮で、朝一で検査をしてくれることになっていて、状態が良ければ外出が認められることになっていた。


中舘医師と看護師が瑞希の病室に入ってくると、瑞希は緊張の色を隠せなかった。


「昨日倒れたのは、極度の緊張と疲れが重なったようですね。数値は逆に下がってて、今は安定してますよ～お父様も回復に向かってるとお聞きしました。外出はオッケーですよ」


「やった～！先生ありがとうございます」


子供のように嬉しそうな笑顔の瑞希に、中舘医師は付け加えた。


「今日は、外泊許可も出しましょう。ただ、夜中でも体調が良くない場合は戻る。約束できますか？明日、10時頃までには、一度診察に来ること」


「わかりました！やった～祐輝…お母さんと話しできるね」


「そうだな～先生、色々すみません」