【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
ベッドで父親が泣いている声がもれてきた。


「父さん大丈夫かい?」


「瑞希さん…あなたは本当にそれで幸せになれるのかしら?言い方悪いけど、祐輝は一度結婚に失敗してる…それも全て理解して、ついてきてくれるの?」


「はい…身内のいない私にとって、祐輝さんに出会えたことは、神様からのプレゼントだと思うのです。幼い頃に父も母もいなくなり、私は親がいませんでした。だから、お母さん方の傍にいられるのも、私も嬉しいんです」


「私こそ…あなたのような可愛い娘ができるなら、嬉しいわ~」


「よし!じゃあ決まりだな。明日、一回帰って、瑞希と予定たてて連絡するよ。住む家も探さなきゃならないし…」


「うちに来てもいいんだよ」


「母さん~新婚の時くらい二人にしてくれよ~」


「それもそうだね…」
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