【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
まだ言えない瑞希の病気のために、病院が近い方が良いことを、祐輝は言えなかった。


とりあえず母親も納得した様子なので、その話題には深く触れないでいる。


「瑞希さんとの結婚式とかは?」


「父さんの体調みて考えていくよ。籍だけは瑞希も仕事辞めるからすぐ入れるけどね」


「瑞希さんは…祐輝とは?どちらで知り合ったの?」


「同じ職場です」


「俺、体調崩して1日入院した時に、彼女が面倒見てくれたんだ」


「あら~そうだったの。お世話になりました」


「いいえ…私はそんな…」


自分の方が祐輝に面倒をかけている瑞希にとっては、少しいいにくい感じだった。


「後はこっちに来てからゆっくり話すよ。今日は時間もないし」


「そうね~瑞希さん祐輝よろしく頼みますね」


「こちらこそ…お父さんお母さん、よろしくお願いいたします」
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