【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
瑞希がバスローブを着て、部屋に戻ると、シャンプーのいい香りが部屋の中に広がった。


「瑞希、むくみはないかい?」


「全然ないよ~大丈夫」


「風邪ひいたら困るから、髪かわかしてなさい」


「うん~」


祐輝がシャワーを終わる頃には、髪を乾かし、薬も飲んで、ベッドに横になっている瑞希がいた。


「大丈夫かい?具合悪いんじゃないのかい?」


瑞希は何も答えず目を閉じていた。


寝てしまったのかと思い、祐輝もバスローブを着て瑞希の布団を直そうとベッドに近づいた。


ベッドに静かに腰をかけると、瑞希の髪を優しくなでた。


眠っていると思っていた瑞希が、ニヤリッ…と笑う。


「眠ってると思った~」


「寝たふりしてたの~疲れて寝ちゃったって思ったよ」
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