【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
瑞希はベッドの上に座り、祐輝が入れるスペースを作った。


祐輝も瑞希の隣に座る。


「祐輝…私を抱くのって…正直怖い?」


祐輝も嘘をつかずに答えた。


「瑞希の体調や、感染症のこと考えたら…簡単には考えられないかな…」


瑞希は言葉なく、バスローブのヒモを取ると、両肩からバスローブスルスルっと下げた。


白く透き通った瑞希の体を、瑞希は隠すことなく、祐輝に見せていた。


祐輝の方が、恥ずかしくなって、目をそらす…


「祐輝…私なら大丈夫。愛されたい…祐輝に愛してほしいの」


瑞希のちょっとドキドキする行動に、祐輝は戸惑った。


一瞬以前の自分を思い出していた。


元妻、晴香を自分の欲求だけのために求め、傷つけてしまった自分…


今、男としてその欲求がないわけではない…


でも瑞希の病気のことを考えると、もっと違う形で大切にしていきたい自分がいる。
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