【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「すみません~遅くなりました~」
診察室に入ってきたのは、瑞希の担当医、中舘だった。
「瑞希さん、ずいぶんと大きくなりましたね~大丈夫ですか?」
「お陰様で、体調はいいです。もう少しで赤ちゃんに逢えるって思ったら、嬉しくて~」
「柴崎さん、結論から申し上げますね。中舘とも話しまして、瑞希さんの場合は、臨月に入る前後に、帝王切開でお産にと考えています」
「普通にお産できないんですか?」
暫くの沈黙…
中舘医師が静かに話しはじめた。
「瑞希さんの場合、腎臓機能が低下してしまうと、薬の力を借りなければいけません。ただ、このお薬は、妊婦さんには使えない強い薬でしてね…今のムクミは多分妊婦さん特有のものより、ちょっと強いんです。妊娠中毒症になると、赤ちゃんも大きくなれないし、生命の危険が、両方にあるんです。もし、無事出産しても、産後が大変だと思うのです。私達は、帝王切開でお産することで、瑞希さんの体に負担をかけないようにと、考えています。あとは、柴崎さんとよく話して、決めて頂きたい…」
「どうですか…柴崎さん、私と中舘は、健康な体で子育てして欲しいと願っているのです…」
「……」
診察室に入ってきたのは、瑞希の担当医、中舘だった。
「瑞希さん、ずいぶんと大きくなりましたね~大丈夫ですか?」
「お陰様で、体調はいいです。もう少しで赤ちゃんに逢えるって思ったら、嬉しくて~」
「柴崎さん、結論から申し上げますね。中舘とも話しまして、瑞希さんの場合は、臨月に入る前後に、帝王切開でお産にと考えています」
「普通にお産できないんですか?」
暫くの沈黙…
中舘医師が静かに話しはじめた。
「瑞希さんの場合、腎臓機能が低下してしまうと、薬の力を借りなければいけません。ただ、このお薬は、妊婦さんには使えない強い薬でしてね…今のムクミは多分妊婦さん特有のものより、ちょっと強いんです。妊娠中毒症になると、赤ちゃんも大きくなれないし、生命の危険が、両方にあるんです。もし、無事出産しても、産後が大変だと思うのです。私達は、帝王切開でお産することで、瑞希さんの体に負担をかけないようにと、考えています。あとは、柴崎さんとよく話して、決めて頂きたい…」
「どうですか…柴崎さん、私と中舘は、健康な体で子育てして欲しいと願っているのです…」
「……」