【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
朝早くから、祐輝の母親が来ていた。

祐輝も仕事を休み、瑞希のお産に立ち会う…といっても、帝王切開になるため、手術室の外で待機になるが…

祐輝の運転する車で病院に向かう。

母親は、後部座席で瑞希の手をしっかり握りしめて、緊張をやわらげようとしていた。

祐輝の母親も、逆子でお腹を切ってお産をした経験者。

陣痛の痛みがない分、楽なんだって~痛いのもすぐ治まるよ…と安心させようと、説明を会うたびにしていた。

瑞希にとっても、本当に心強い気持ちになれる。

病院につき、二階の入院手続きを済ませ、病室に入る。

手術まであと何時間かになっていた。

前のお産が長引かなければ、すぐにも始めるらしい。

手術着に着替え、慌ただしく看護師が出入りする。

左手には点滴がつけられた。

「祐輝~顔青いよ~まるで自分が生むみたいね~」

「俺…絶対に子供は生めないな~」

瑞希と祐輝の母親は、クスクスと笑っていた。

「祐輝~大丈夫よ。先生も今の体調なら問題ないって言ってたし、可愛い赤ちゃんの名前考えていてよね~」

「わかったよ瑞希…俺…元気に生まれるまで言わないって思ってたんだけど…男の子なら、れん君てどうかな?」

「れん君~可愛い!れん君ね~女の子なら?」

「女の子だったら瑞希が決めて~なっ!」
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