復讐のkiss
「本当ですかオシリス?!

それならもっと心強いです・・・でも、

ラメセス王は、賛成はしてくれませんよね?」

…静かにラメセスに目線を向けた。


ラメセスはずっと険しい顔で、考えている。


私は懇願するようにラメセスを見つめ、呟いた。


「お願いします、この作戦で、

グリフの軍の目を欺く事が出来れば、

この戦は勝てる・・・静かな平和な国になるんです」


その言葉を聞いて、ラメセスは何かを決意したような

そんな顔つきになった。


「…ミラ」


「何ですか、ラメセス王」


「ミラの命は…オシリスに託したぞ」


「それじゃあ」


「…ああ、不本意だが、

戦に勝つためだ、左翼軍は極力、中央軍の傍にいる。

その代わり、回りくどい事はしない、正面からぶつかるぞ・・・

右翼、左翼、中央軍すべて、真正面から・・・」


「ありがとうございます」

すべての作戦が決まった。

…明日はいよいよ、最終決戦。
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