復讐のkiss
そう言って姿を現したのは、オシリスだった。


「何を血迷った事を?!」

オシリスの言葉に、ラメセスはそう言った。



「愛する女をいとも簡単に手放すお前の方が、

どうかしてるぞ、ラメセス」

オシリスも負けじと言い返す。



2人が今にも取っ組み合いのけんかになりそうになり、

私は必死に間に割って入った。


「止めて、2人とも」

私の言葉に少し落ち着きを取り戻したものの、

まだ睨み合っている。



「二人がこんな事をしても、

私の気持ちは変わりません・・・

私の最後の願いを叶えてください…お願いします」


そう言った私の目からは、

いつの間にか涙が流れていた。


それを見たラメセスとオシリスは、何も言えなくなってしまった。


・・・そして、数日後。



私はイスタを去る日がやってきた。
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