復讐のkiss
そう言ったグリフは、

笑いながら部屋を出ていった。

…情けない。

あれだけジェフティに色々教わったのに、

何の役にも立たない。

・・・

すべて不意を突かれたことだとは言え、

これではラメセス達に言った言葉が、

何の意味もなくなる。

どうすれば、ここから抜け出せるのか、

脱出するために、王宮の中をまわる事にした。

捕虜の扱いをされていないため、

自由に動ける事が唯一の救いだった。


1日、2日、3日目。

この宮殿の動き、そして部屋の構造も、

すべて把握できた。

隙を見て、逃げる事は可能かもしれない。

そう思った矢先の出来事だった。


4日目。イスタ帝国軍のジェフティが指揮する軍が、

ホルスを攻めてきたのだ。

私はグリフの近くに人質として、

置かれていた。

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