復讐のkiss
「・・・」

私はこの手でラメセスを殺す為に、

ここにいる。

一緒にいたいからではない。


「ミラ、お前はなぜラメセスと結婚した?」


「そんな事、今は関係ありません」


「…復讐の相手が、ラメセスじゃないと言っても?」



「・・・え?」

私は耳を疑った。

復讐の相手がラメセスじゃない?

一体どういう事?

私は確かにこの目で見た。

両親を殺した相手の顔を。

確かにあれは、ラメセスだった。


ラメセス本人だって、

そうだと認めているのに。


「ミラの両親を殺したのは、ラメセスじゃない。

殺したのは、「止めろ、オシリス」

言い終わる前に、ラメセスがオシリスを止めた。


「なぜ言わせない、ラメセス王。

濡れぎぬを着ていると言うのに・・・」
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