散華の麗人
成田にいることは知っていた。
だが、生きているかまでは知らなかった。
「良かった。生きてたんやなぁ。」
嬉しそうに笑う。
刃を向けられ、殺されそうになりながら乳兄弟の安否を知ったことへの安堵がある。
「だが、いくら乳兄弟とて、わしの国は渡せへんよ。」
そう言って銃口を向けた。
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