散華の麗人
一正は身体を逸らし、辛うじて避ける。
「俺は、“現役”だぞ?なめるな!」
「わしとて、“国王”やで?現役のな!」
銃と刀の攻防が続く。

暫くの攻防に小ヶ田軍は痺れを切らしたのか、動き始めた。
おそらく、空楼が指示を出したのだろう。
「忘れたか!俺の言葉を」
「ここは戦だ!!」
空楼の叱責に似た声音が響いた。
「兄弟だろうが知るものか。」
冷酷に言う。
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