散華の麗人
その自身の弱さを赦さない姿はまだ幼い子供が負うには早い。
千代も一正も茶々の傍で檍を見ながら思う。
(……あんたのせいでは、ないと思う。だが)
いいや。
誰が悪いわけでもない。
強いて言うならば悪いのはこの世界だ。
(……変えなければ、な。)
一正は目を伏せる。
「茶々。」
千代が優しく、茶々を抱きしめて名前を呼ぶ。
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