散華の麗人
そして、真っ直ぐと遥葵を見た。
「傭兵として、国王の影武者をやるか、成田へ戻るか。どちらにせよ、俺は貴様と関わることは出来ない。」
「そんなの、わかんないでしょ!!」
「いいや。」
はっきりと否定する。
「……貴様も、わかっているだろう。」
その言葉で遥葵は涙が溢れそうになる。
「だって、やっとあえたのに……」
「これが、俺の生き方だ。」
悲しげな遥葵の頭を撫でて言った。
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