散華の麗人

羨望

その夜、茶々は布団の中で与吉郎について考えていた。
(あの人は、国王の左腕であると評価されている。それなのに……)
『与吉郎殿は恐らく陸羽派でしょうね。』
風麗の言葉を思い出す。
(必要とされているのに、何故。)
陸羽派に加担するのかと眉を寄せた。
嫉妬にも似た怒りのようなもの。
自分は与吉郎を羨んでいるのだろうか。
湧き上がる感情に首を傾げた。
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