散華の麗人
その傭兵が遥葵のことだと二人は察する。
「陸羽派の情報を聞き出すつもりか。」
「しかし、それがバレれば終わりやな。」
「……ふ。」
風麗は笑う。
「もし、しくじったらあの五十路を笑い飛ばしてやりますよ。」
「ひでぇ。」
一正は苦笑いになった。
「支度しましょう。」
茶々は遠慮がちな仕草で立ち上がる。
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