散華の麗人
そして、風麗を見る。
「バカモノをしっかり守れ。」
「御意。」
風麗は頷いた。
「明日の朝に恩賞や挨拶をしようと思っておる。後継やらもな。」
「決まったのか?」
「あぁ。」
陸羽に一正が頷いた。
「長男の鶴代は貴族重視の政治にしようと思っておる。わしとは政治の方向が違う。それは、民を混乱させることとなる。」
「では重松か。」
「病弱やが、仕方ない。」
一正はそう言うと目を伏せた。
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