散華の麗人
秘薬を飲むと、義明は愕然とした顔になった。
『この力を手に入れ、必ず……』
(あの女を殺す。)
そう呟いて景之は倒れる。
『雪!』
駆け寄ると、景之の身体が黒い影に覆われた。
(何だ?)
疑問に思っていると、その影は小さくなり、景之の姿が見えた。
その姿は小さな少年だ。
金糸の髪をひと房だけ黒く染めて、影は消える。
それが、実験の結果だと理解できた。
やがて、景之が目覚めると複数のことが解った。
秘薬は完成しているが、元より妖の血が流れているからこそ適応出来たこと。
そして、闇夜の一族の力を手に入れることができたことだ。
国王の前に出るにはある程度の制御が出来る必要があった為に少しの猶予があった。
その期間は謹慎を命じられていた。
規約通りに景之は一切、表には出なかった。
部屋に籠りがちになり、心を閉ざした。
義明はそんな景之を案じたが、彼が事情を話すことはない。
以前の性格は一変して、無表情で冷徹な人物と化していた。
『雪』
そう呼ばれても無感動に見据えるだけだ。
『この力を手に入れ、必ず……』
(あの女を殺す。)
そう呟いて景之は倒れる。
『雪!』
駆け寄ると、景之の身体が黒い影に覆われた。
(何だ?)
疑問に思っていると、その影は小さくなり、景之の姿が見えた。
その姿は小さな少年だ。
金糸の髪をひと房だけ黒く染めて、影は消える。
それが、実験の結果だと理解できた。
やがて、景之が目覚めると複数のことが解った。
秘薬は完成しているが、元より妖の血が流れているからこそ適応出来たこと。
そして、闇夜の一族の力を手に入れることができたことだ。
国王の前に出るにはある程度の制御が出来る必要があった為に少しの猶予があった。
その期間は謹慎を命じられていた。
規約通りに景之は一切、表には出なかった。
部屋に籠りがちになり、心を閉ざした。
義明はそんな景之を案じたが、彼が事情を話すことはない。
以前の性格は一変して、無表情で冷徹な人物と化していた。
『雪』
そう呼ばれても無感動に見据えるだけだ。