散華の麗人
やがて、3人が外に止めてある馬に跨がった。
見送りには睦がいた。
「お気をつけて。」
静かに睦は一礼した。
沢川は睦に馬を向ける。
「もし、戦いをする道を選ぶなら、細川に来てください。歓迎する。」
「ありがたきお言葉です。」
そう言って笑うと、睦は少し明るく言った。
「それでは、御免……ハッ」
沢川はそう言って、馬に鞭を打った。
八雲も会釈してその場を去る。
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