Ending Note〜the answer〜
その日以来、三枝は僕にまとわりつくことがなくなってしまった。
たまに食事休憩が一緒になる時、三枝はいつも僕の“彼女の座”を狙うかのようにあの手この手でアプローチしていたのに。
「昨日の21時からのドラマ観ましたー? 長谷川紀子が主演の刑事ドラマ!」
「……いや」
「観てないんですか? 犯人がすっごい意外な人で……」
ドラマの話とか、勤務中の些細な出来事とか、本当にもう“どうでもいい話”。
「俺のこと諦めたのか?」
ついつい、そんなことを訊きそうになるけれど。
「はい。きっぱり諦めました!」
超笑顔でそんな言葉が返ってきそうな気がして、いつも無理やり呑み込む。
「あぁ、そうそう。こないだ、うちの妹が……」
「悪い。俺、先行くから」
「あ、はい……」
この空気が、ひどく息苦しい――……